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日経225分析マラソン-オリックス(8591)の好決算-高値に秘められた魅力

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はじめに

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基本的な分析は証券会社のサイトで見れると思いますので

ここでは「フォーカスしたいと思った部分」だけを取り上げていきます。

結論

短期投資では高値に感じてしまうので安い時に買いたい。

長期投資では単元未満で気長にコツコツしても配当が良いので含み損が出ても握力は維持できそう

直近のニュースをチェックしてみましょう


2024/02/08:オリックスの24年3月期 第3四半期決算は増収増益で着地しました


一年前に100株を購入していた場合どうなってるか

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2023/02/08 株価:2331円
2024/02/09 株価:3010円
リターンは約29.13%で、約67,900円の利益が出ていたでしょう。購入時の総投資額は233,100円で、現在の株価による総額は301,000円です。
決算が好感されて上昇しましたので長期のホルダーにとっては喜ばしいかと思います。
コツコツと積み立てているホルダーにとっては気にせずコツコツ。
短期目線で値幅を取りたい投資家にとっては需給が気になるタイミングだと思います。

需給を見てみましょう

2024年2月7日の決算発表により業績が好感されて株価が上昇しました。2024年2月8日では日中に高値3,023.0円まで上昇し、安値2,901.0円まで下落した後に、最終的に高値近くで取引が終了しています。前日終値に比べて高値での取引が確認できることから、市場参加者の間でオリックス株に対する需要が高まっていたことが伺えます。このような動きは、投資家がオリックスの将来の成長や業績に対してポジティブな見方をしている可能性があることを示しています。


信用売残

前週比: 627,700株(-4,400株)
新規: 173,400株
返済: 15,100株

信用売残は前週比で若干の減少を見せています。市場参加者が若干のポジションを解消したことを示していますが、全体的にはまだ多くの売りポジションが残っています。

信用買残

前週比: 1,772,200株(+174,900株)
残高: 198,000株

信用買残は前週比で大幅に増加。

信用買いする動きが強まっていることを示しています。

信用取引のバランス

信用倍率: 2.82倍

信用買い残の方が信用売り残を大きく上回っており
市場のセンチメントはポジティブ
株価上昇の期待が高い状況を示しています。


割高?割安?


高値に感じるもののPBRで見ると割安です。株価は年初来高値を更新し、ポジティブな動きを示しています


PER:

10.56倍と合理的な範囲内です。


PBR:

0.93倍と株価が純資産価値に対して割安であることを示しています。


これらの指標は、オリックスの株式が投資家にとって魅力的な評価レベルにあることを示唆しています。


貸株金利と信用貸株金利が非常に低く、株式の貸借取引におけるコストが低いことも、投資家にとってプラスの要素です。


株価の歴史的動向からは、オリックスが過去に非常に高い価値評価を受けていたことがわかりますが、現在はより手頃な価格で取引されています。


これは、長期的な視点でオリックスの成長潜在力に注目している投資家にとって投資のチャンスを示している可能性があります。


指標を見てみましょう


増益率

今期経常利益予想の増益率は25.6%

全体平均の14.1%および業種平均の13.2%よりも高く、

業界内で特に収益性の高い成長を遂げていることを示しております。

その業績が他の金融業界企業と比較しても顕著であることを意味します。


成長率

売上高の成長率に関しては、オリックスが6.5%であり、

これも全体平均の3.9%および業種平均の5.5%を上回ります。

この数値はオリックスが安定した売上高の伸びを見せており、

市場と業界の中で成長していることを示しています。


収益率

売上経常利益率は16.2%

これは全体平均の8.4%および業種平均の13.5%を上回っています。

オリックスは売上に対して高い経常利益を上げており、

効率的な運営と高い収益性を持つ企業であることを示しています。


予想PER(株価収益率)

予想PERは11.5倍

全体平均の16.5倍および業種平均の12.0倍よりも低く、

株価が利益に対して比較的低く評価されています。

オリックスの株式が市場において割安である可能性を示唆しています。


レーティング

アナリストからのレーティングは4.6

「強気」の評価です。

全体平均の4.0および業種平均の4.4を上回ります

オリックスの業績と将来性に対する信頼を示しています。

配当の魅力について眺めてみましょう

Orix Corporation Dividend Trends

青線:配当利回り(%) 赤線:配当性向(%) 緑色の線:配当金(単位:億円)
もともと優待銘柄として人気がありましたが優待は廃止傾向

配当利回りの推移:

2010年から2023年までの配当利回りは、0.9%から3.93%まで変動しています。配当利回りは2010年から2020年にかけて増加し、2020年には5.84%に達しました。その後はやや減少傾向にありますが、2023年には依然として3.93%と高い水準を維持しています。

配当性向の推移:

配当性向は2010年から2023年までの間に、-117.56%から37%まで変動しています。配当性向は2010年から2021年にかけて増加し、2021年には50.1%と高い水準に達しました。その後、2022年には一時的な減少が見られましたが、2023年には再び上昇しています。

剰余金の配当の推移:

2008年から2023年までの剰余金の配当は、118億6300万から1062億9000万まで変動しています。
剰余金の配当は2010年から2023年まで増加し続けており、2023年には1062億9000万に達しています。
これらの数字から分かるように、オリックスの配当は安定しており、増加傾向にあります。特に配当利回りは比較的高く、投資家にとって魅力的な要素の一つです。また、配当性向も適正水準で推移しており、剰余金の配当も増加しています。これらの要素から、オリックスの配当は投資家にとって安定した収益源であると言えます。

売上と収益の構成比率を眺めてみましょう


眺めてわかる魅力は次の5点です。
  1. 多様な収益源

  2. オリックスは保険、法人営業・メンテナンスリース、不動産、事業投資・コンセッション、環境エネルギー、国際事業(ORIX Europe、アジア・豪州、ORIX USA)など、多様な事業を展開しています。これにより、一つの市場やセクターに依存するリスクを分散し、安定した収益基盤を構築しています。

  3. 高い収益性を誇るセグメント

  4. ORIX USAや銀行・クレジットなどのセグメントは、売上高に占める比率は小さいものの、利益率(利益の売上高に対する比率)が非常に高いことが分かります。これは、これらの事業が高い付加価値を提供し、効率的に運営されていることを示しています。

  5. 成長機会の識別

  6. 事業投資・コンセッションのように売上高に占める比率は高いものの、利益率が低いセグメントは、将来的な改善・投資の機会を示している可能性があります。これらのセグメントにおける運営効率の改善や戦略的な再配置が、全体の収益性向上に貢献するかもしれません。

  7. バランスの取れたポートフォリオ

  8. 保険や不動産などの比較的安定した収益を生み出すセグメントと、ORIX USAや銀行・クレジットのような高収益セグメントの組み合わせは、経済環境の変化に対する耐性を強化します。安定性と成長のバランスを取ることで、長期的な企業価値の向上を目指すことができるでしょう。

  9. 地域的な多様性

  10. ORIX Europe、アジア・豪州、ORIX USAのような地域別セグメントの存在は、オリックスがグローバルに事業を展開していることを示しています。これにより、地域ごとの経済状況の変化への対応力が高まり、グローバルな視点での成長戦略を推進することが可能です。

まとめ

オリックスは増益率、成長率、収益率の各指標で業界平均を上回り、市場からの評価も高いことが分かります。特に収益性の高さと成長の継続性が際立っており、その結果、オリックスはその他の金融業界内で競争力のある位置にいます。しかしながら、予想PERが業種平均よりもやや低いことから、市場における株価の評価にはさらなる潜在的な上昇余地がある可能性が示唆されています。
多様な事業ポートフォリオや成長戦略に加えて、バリュー投資家にとって魅力的な要素を多く備えています。まず、株価が適正水準以下で推移しており、割安感があると考えられます。また、配当性向が比較的高く、安定した配当を期待できる点も魅力的です。さらに、オリックスは優れた経営陣や企業文化を持ち、持続的な利益成長が見込まれるため、長期的な投資にも適しています。これらの要素が組み合わさり、バリュー投資家にとってオリックス株は魅力的な投資対象となっています。

自己責任とリスク管理

この記事は個別銘柄を推奨するものではなく分析により魅力を深堀することを目的としたものです。投資は自己責任でお願いします。



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